介護老人保健施設 都筑シニアセンター

スタッフが語る都筑シニアセンターの魅力

先輩インタビュー

岩澤信吾

介護の素人からの成長

岩澤信吾(相談支援課)
2010年4月入社

公務員試験に落ちたことが介護の仕事をするきっかけに 私は、今こうして介護福祉業界で働いていますが、もともとこの業界を志望していたわけではありません。 大学卒業後は、自営業を営む父親から収入の安定した職業の方がいいのではないか、という勧めもあって少し安易ではありましたが公務員になろうと思っていました。 しかし、その受験に失敗し、当時大学卒業の3 か月前の時期にもかかわらず就職先が決まっておらず、一般の企業の採用試験を数多く受けながら不安な毎日を過ごしていました。 正直なところ、何をしていいのかも分からない、そんな状況だったと思います。 そんな中、ヘルパー(介護士)をしていた母の姿を見て(実際には仕事としてだけでなく、自宅でも祖母の介護をしていました。 自分はその時は介護の手伝いもしませんでしたが…(笑))、自分も介護の仕事をしてみようを思い、両親に相談をしたところ、「本当にいいの?」「あんた大丈夫?」などと、あまり肯定的なリアクションではなかったものの最終的には、「どんな仕事でも3 年間頑張ればいろいろと見えてくるのでしっかりやりなさい」と後押ししてもらうこととなり、都筑シニアセンターに入職することになりました。

ド素人でも介護のプロになれる! ド素人でも介護のプロになれる! 入職して、認知症専門棟に配属されました。 その時はもちろん全くの素人です。 そうです、ド素人です(笑)。 でも都筑シニアセンターでは、当時から「チューター制度」という入社から3 か月の研修期間を活用して、介護の初心者でも安心して学び、技術を習得していくことのできる仕組みが整っていましたので、その流れに乗って、とにかく必死で介護を勉強していきました。 半年も経つと介護の仕事にもだいぶ慣れて、その後(1 年~ 2 年)は現場でも独り立ちし自分なりに施設の戦力になってきているという実感を持ちながら仕事ができていたと思います。 入職当時、不安だらけの新人職員たちに、「みんな、絶対にできるよ!大丈夫だから!」と勇気づけて下さった先輩たちの姿を思い出します。 今では私が新人職員に、そんなふうに言ってます(笑)。

「不安」から「ステップアップのチャンス」へ しかし、その一方で、自分はずっとこの介護の仕事をしていくのだろうか…という漠然とした不安が時々頭をよぎり悩んだ時期でもありました。 入社から3 年ほど経過してから、介護部の上司と面談する機会がありました。 次のステップとして介護福祉士の国家資格を取ることを勧められたのです。 この面談の時、上司が「介護の仕事」についていろいろと話をして下さり、これまでの自分の介護観についても見直すことができ、そして介護という仕事に対する意識、これは「よりご利用者の立場になって考えること」で、もっとやって差し上げられることがあるのではないか…ということに気付かされた、という意味なんですが、兎に角その意識が高くなり、そしてこの「介護の仕事」をもっと面白く感じることができるのではないか、と思えるきっかけになったのです。 上司に感謝です!(笑)。 その後、入社から3 年半が経ち、認知症専門棟から相談支援課に部署異動することになりました。 現場での介護技術を磨いていくというモチベーションもありましたが、この異動は自分にとっていい機会だと思い、前向きに相談員業務に取組むようにしました。 相談員業務はやってみると、直接の身体介護とは別の奥深さや、やりがいがあります。 当たり前ですが、相談員としてご利用者に係わるわけですから、入所前からご本人やそのご家族とかかわりを持つこと、またご本人の様々な情報を収集し、それを適切に介護現場に伝えていく、他部署との連絡調整をしていくといった、これまでとは違った視点や能力、より高い主体性が求められます。 ご利用者様の入所後も、ご本人やご家族とのコミュニケーションの重要性に気付かされました。 正直なところ、認知症専門棟で介護業務していた頃の自分は、その重要性には気づいておらず、何となく受け身で仕事している状態だったのだと思います。 今考えると、もっとできることがあったかな…と

その人の人生に関われる「介護」という仕事 相談員になると直接の身体介護をする機会は殆どありません。 しかし、この施設で働いている以上、当然「ご利用者様の立場に立った介護支援」という重い軸、関わり方も変わりません。 先日も、あるご利用者様が体調を崩され、一旦入院しなければならなくなり、そして数週間後に病院を退院そして再度施設に入所されてきたんですが、その方の姿を見て驚いてしまったんです。 以前に私が認知症専門棟でお世話させていただいていた頃の状態と比較すると、様々なことに拒否反応を示され、全くと言っていいほど会話も出来なくなってしまっていて…。 私はその方のことが気になっていて、今度は相談員の立場で関わることになったんですが、少しその方とお話をする機会があり、「お散歩に行ってみませんか?」とお声掛けをしてみたところ、軽くうなづかれ、一緒に外に出かけることができました。 「天気がいいですね」などと他愛もないことを言いながら歩いていると「うん、そうだね」などと自然な受け答えをして下さり、そのことに嬉しくなりました。 ちょっとしたことですが、周辺環境や声のかけ方(言い回し)を変えることで、ご利用者様の心が解放されることがあります。 こんな些細なことが、介護の面白さを味わえる瞬間でもあるのです。介護の仕事は、その人の人生に関わることができる。 施設に入所されたら、場合によってはその方の人生の最後の日まで。 きっとご本人は住み慣れたご自宅で暮らしたいのだと思いますが、いろいろな事情があってこの施設に入所されます。 そんなご利用者様の生活の支援をしていくわけですから、やっぱり責任も大きいと思います。 今は、その責任をしっかり果たしていくということにやりがいを感じながら日々の相談業務に取り組んでいます。

四方麻友

自分の課題を克服する

四方麻友(2階入所棟勤務)
2013年4月入社

実は人付き合いが苦手です 大学を卒業し入社して3 年目、介護職として働いています。 大学時代は介護とは全く関係のない分野を勉強していました。 本やアニメが好きで、実は就職は司書を目指していたんですが、かなりの狭き門でひとまずあきらめる事にしました。 就職先として、いろいろ考えていたのですが最終的に介護業界、そして都筑シニアセンターにご縁があって勤務することになりました。 全くのど素人で、正直、人付き合いの方も得意とは言えない私が、よくこの業界に飛び込んだものだと、今考えると、不思議でなりません。

もしかしたら「介護」が向いているかも… もしかしたら「介護」が向いているかも・・・ 入職して、半年くらいは、もうとにかく毎日、仕事についていくことで必死でした。 振返ってみても、初めの頃のことはあまり覚えていません。 まず、ご利用者様のお名前を覚えることや声のかけ方、接し方など、自分の苦手なことばかりで・・・ 介護の知識や技術的なことは勿論ですが、私の場合は「基本的なサービス業の姿勢」をしっかりと身に着けていくことがテーマだったように思います。 やはり自分の課題は克服して行かなければなりませんので、ご利用者の特徴を観察したり、皆さんに万遍なく声をかけるようにしたり、分からないことは先輩方に聞いたりと、自分なりに具体的に行動するように心がけていました。 2 年目に入ると、少しずつではありますが、ご利用者との接し方にも慣れ、自分を客観的に見られるようにもなりました。 入職当時は、「自分は介護に向いてないかな・・・」という思いが強かったのですが、少しずつ「もしかしたら向いているかも・・・」と思えてくるようになりました。 例えば、ご利用者に上手く話を合わせることができたり、ご利用者の気持ちや状況を理解することができたときは、「自分にもこの仕事ができるのかな・・・」と。 また、苦手なご利用者を作らないとか、自分の気持ちを上手くコントロールするとか、忙しくてもひとつひとつ丁寧にケアをするとか、こういったことは自分なりにではありますが、できているように思います。少しだけ自信がついたのかもしれません。

働きやすさのポイントは良好な人間関係だと思います もうさすがに「新人です」、とは言えない状況の中、後輩スタッフができるとまた意識が変わり、これまではいろいろと教えてもらう立場だったのが、教える立場になってきます。 私にとって、これも苦手なことで・・・(笑)。 人に教えたり、指示したり、お願いしたり・・・個人的には大変です。 でも、また新たな課題として克服していかなければなりません。 いま、頑張ってます!!
また、都筑シニアセンター以外の介護施設は知りませんが、この職場環境は自分に合っていると思っています。 もちろん「介護」という仕事上、大変なことが多いのは当たり前なので、やはり働くうえでは職場での人間関係や雰囲気も大切になってくると思います。 都筑シニアセンターはスタッフ同士のコミュニケーションも良く働きやすいです。

些細なことが「やりがい」になる(これから介護を目指される方々へ) 自分は不安がいっぱいのままゼロからスタートしました。 でもこうして介護の現場で働いて3年目になります。 どの仕事でもそうだと思いますが、自分がその仕事に向いているかどうか、職場が合うのかどうか、ということはやってみないと分からないものです。 続けていくことで「やりがい」は見つかるものだと思います。介護で言えば、「自分の名前を覚えてもらえた」、「ご利用者の変化に気付けた」など本当に些細なことでも、私にとってはこれがけっこううれしく感じる瞬間だったりします。 人間的にも成長できると思います。一緒にお仕事できることを楽しみにしています!

山中ゆかり

何かが通じ合う瞬間があるんです

山中ゆかり(介護課)
2015年4月入社

介護職を目指したきっかけ きっかけは正直なところ「将来やりたいことがない」でした。大学では介護とは関係のない分野を学んでいました。就職活動の際、どこに就職しようか迷っていて、でもぼんやりだけれど、誰かの役に立てる仕事…例えば社会福祉の分野で働きたいなと思っていました。そこで大学で行われた企業の合同説明会で都筑シニアセンターに出会いました。学生の頃に老人ホームで介護のボランティアに携わったことがあり、お年寄りと関わることで「やりがい」を感じた記憶がありました。その頃から、介護の仕事に興味があったのかもしれません。その「介護」をやってみようかなぁ・・・?と思ったのが入社のきっかけです。
そしてもう一つ、私の祖母は認知症でした。私が中学生の頃から母が介護をしていたので、少なからず生活の一部に「介護」というものを毎日感じていました。母がとても苦労していたので、それを仕事にするのはちょっと大変かな?と戸惑いもありましたが。
介護業界を目指すと決めたとき、家族からは反対意見が出ました。“本当にあなたに務まるのか”と何度も言われ、私自身も考えました。しかし一度決めたことは譲らない私の性格を知っている両親は、私の希望を受け入れてくれました。やってみなければ分からないね、と私の意見を認めてくれたのです。今でも両親は私のことを一番に応援し、仕事の話をいつも聞いてくれる大切な存在です。

入社、仕事について 入社、仕事について 入社1年目、資格もなく介護未経験からのスタート。不安でいっぱいでしたが、入職前には新人研修があります。入職後はチューター制度があり、先輩からはマンツーマンでの指導を受けます。社内研修もあるので、介護に関する知識を一から学ぶこともできます。
入社3カ月頃になると、チューターから離れて一人で動くようになります。独り立ちしたころは、1つのことに手いっぱいですが、慣れてくると徐々に周りにも目が向くようになりました。入社2年目になると、その日の配属フロア責任者の役割である“日勤リーダー・夜勤リーダー”も任せていただけるようになりました。指示を出すのは得意ではないし、私に務まるのかな…と思うことも多々あります。任されているからこそ、その自覚を持って仕事に取り組むことができるようになりました。老人保健施設での仕事は多種職で組織され、当然ですがチームプレイが大切です。スタッフの皆さんから信頼せれるような介護士に成長できるよう、日々頑張っています。
もうすぐ入社5年目になりますが、後輩が入職してくれば、当然きちんと指導し教える立場にもなります。初心を忘れずに、入りたての頃はどんなことが分からなかったのかを思い出しながら、相手の立場に立って丁寧に指導できるように心がけています。
勤務は4交代のシフト制です。休日は土日にまとまっては取れませんが、平日に休めるところが魅力の1つだと思っています。私はライブに行くことが趣味なので、好きな日に休みが取れることがとても大きいです(笑)。仕事と趣味の両立、ストレス発散も出来ています。

仕事のやりがい「何かが通じ合う瞬間」 介護に正解は無くて、十人十色、利用者によって対応の方法が無限にあります。例えば声かけの仕方でも「あの方にはこう言ったら落ち着かれたから、同じやり方でやろう」では通用しません。様々なアプローチ方法を日々研究しています。そして利用者の方と私の中で何かが通じ会う瞬間があるのです。それが少し楽しかったり、自分の成長を感じることが出来る瞬間でもあります。その利用者の方に合った、寄り添った介護が出来たときに、達成感ややりがいを感じることが出来ます。

「介護」の世界に興味がある人へ「意外に向いているかも」 私のように介護初心者で入職してくる方は結構多いです。都筑シニアセンターには資格支援制度があるので、働きながら勉強もできるし、研修のサポート体制も手厚いので安心です。
介護の仕事は精神的にも肉体的にもキツイ印象があると思いますが、それ以上にやりがいを感じる事が多く、奥が深い仕事だと思っています。小柄な私ですが体力的なハンデは感じていません(笑)。少しでも介護に興味のある方、高齢者が好き、人とのかかわりの中でやりがいを感じたい方、きっかけは何でもいいので、介護の仕事に一度チャレンジしてみてほしいです。意外と向いているかも…?と思うことがたくさんあると思います。

長尾圭太

「人と接することが好き」からのスタート

長尾圭太
2016年4月入社

経験ゼロ、社会人1年生、やると決めた介護の仕事 私は介護の仕事をはじめて3年が経ちました。高校を卒業してから働いているのですが、介護とは全く関係の無い工業高校に通っていました。この介護の仕事を選んだのは自分でも少し不思議に思えるのでが、その時は「人と接するのが好き」という理由からでした。当然のことですが両親からは「何のために工業高校に入学したのか。資格がもったいない。」と反対されました。親としては、やはり高校で勉強したことが生かせる業界に就職してほしい・・・と思っていたに違いないと思います。しかし、一度「やる!」と決めたらやり通そうとする性格だったので、両親には何度も「人と接することが好き」「人の役に立ちたい」という気持ちを伝え続け、説得し入職することが出来ました。

入職してから心にささった先輩からのアドバイス 入職してから心にささった先輩からのアドバイス 介護について何も勉強をしたことが無い状態で、「人と接することが好き」とはいっても正直とても不安でした。業務を上手くこなせるのか、職員や利用者との人間関係を上手く築いていけるのか、などのいろいろな不安を抱きながらのスタートでした。
入職してからの3ヶ月は研修期間で、先輩についていただき仕事を覚えるのですが、初めは先輩の言っていることが理解できずに苦労しました。そんな私の不安そうな表情や気持ちを汲み取った先輩から「何もわからないのは当然だから、何でも質問してね。」と言われました。その声掛けに安心した私は期間中どんな些細な事でも質問していくことができました。先輩も嫌な顔ひとつせずに答えてくれました。このことだけを思い起こしても先輩方のご配慮やご指導には感謝に気持ちしかありません。そして私はこの3ヶ月で専門用語、利用者との接し方、介護の基本技術などたくさんの知識を得る事が出来ました。入職時に抱えていた不安は一気に解消され、研修終了と同時にある程度独り立ちできるまで成長することができました。
とはいっても、本当に何でも一人でできるわけではありません。他の職員の皆さんに迷惑を掛けてはいけないと最初は一日一日必死でした。私のそんな姿を見て同じ部署の先輩から「技術は後から必ず身に付くから、焦らなくていいよ」と言われ、少し肩の力が抜け精神的にも安定した状態で仕事をすることができるようになりました。そして技術よりもまずは「利用者の気持ちに沿った介護」を第一に考えられるようになったのです。

3年が過ぎて この3年間、あっという間でした。入社当初を振り返ってみると、あの時の先輩から言われた「技術はあとから付いてくる」という言葉は本当でした。もしあの時にあの言葉かなかったら、利用者の気持ちを考えることのできない機械的な仕事をする職員になっていたかもしれません。この言葉のおかげで利用者の皆さんとも上手く信頼関係を築くことができる今の自分がいます。
そして、利用者の方から「あなたが来てくれてうれしいわ」「あなただと安心して任せられるわ」と言葉を頂いた時にはとてもうれしく思います。もちろん介護技術もこの3年でだいぶ身についたと思います。
現在、私は充実した毎日を送り、介護という仕事に満足しています。楽しいです。いま介護の仕事を考えたときに、利用者の方がたは、思うことや感じることがそれぞれ違うのだ、ということがわかってきました。意思の疎通が出来ず利用者の方からお叱りを受けたりすると「難しいな」「大変だな」と思う時もありますが、利用者の方がたとのたわいもない会話やレクリエーションなどで一緒に笑っているときにこの仕事の楽しさを感じます。そして「人と接することが好き」で選んだこの介護の仕事は自分にとって合っているな・・・と感じています。

一番大切なのは「気持ち」 今後は国家資格を取得して周りの職員、利用者の皆様から信頼される介護福祉士になりたいです。私が介護職で一番大切にしているのは「気持ち」です。「相手の気持ちを考える」「相手の気持ちを汲み取る」「自分の気持ちを伝える」これが出来ないとコミュニケーションが取れません。コミュニケーションが取れないと介護の仕事は出来ないと思います。だから「気持ち」が一番大事だと思うのです。
介護の仕事に興味があって「私に介護の仕事ができるのか?向いているのか?」少しでもそのような気持ちを持っているのならやってみるべきです。誰でもプロになれる仕事です。また接する方々が(ご利用者が)自分より年上のなので、礼儀や適切な言葉遣いなども自然に身につきますし、何より人間としても成長できます。私は本当に介護の仕事を選んでよかったです。

TOPへ